ローン会社は目移りしてしまう

斎藤はもう覚悟を決めていた。お金を借りることの。
ローン会社を一つ選んで借入れることにはそれなりの覚悟が必要になるが、一度実際にローン会社を通してお金を借りた経験のある斎藤にはその利用の心構えのようなものはしっかりと身に染みていた。
斎藤は有名ハンバーグチェーンに足を踏み入れる。腹が減りすぎて頭が回らない。ここらでカロリーを、栄養補給をしてからしっかりローンのことについて思い巡らそう。
そう思って久しぶり顔を上げて人の顔を見た。目の前には笑顔の店員。
ポケットに手を突っ込むと、わずかな硬貨としわくちゃの紙幣が指にあたる。ぎりぎりまで我慢しようと思っていたがここで使わないでいつ使うのだ。ここで支払うのだ、ハンバーガーの代金を。


ローン会社で安心を手に入れる

お金を持っていると手に入るもの。それはいろいろある。
単純に食べ物を買って満腹を手に入れることができるだろうし、旅行代金にあてれば旅行の思い出を手に入れることだってできるはずだ。
いや違う、と斎藤は思う。金で一番手に入れるべきは他の何でもない。自分はお金があるという安心感だ。ローン会社から借りたお金でもなんでも、それで安心を買うのだ。
まずは何をするにしても、安心を持っていることが大切だ。